ゆがみと痛みの関係について

1、ゆがみとは?

  • ・骨盤のゆがみ
  • ・顔がゆがんでいる
  • ・背骨のゆがみ
  • ・左右の肩の高さが違う
  • ・左右の足の長さが違う

上記のような身体のゆがみはなぜ起こっているのでしょう?
ここでは身体のゆがむ仕組み、ゆがみと痛みの関係について説明させていただきます。

2、身体はゆがむことでバランスをとっている!

身体にどのように歪みが起こるのか、足首の捻挫を例に見ていきます。
ゆがみと痛みの関係1

例えば、右足首を捻挫すると、足首の靭帯や関節を傷つけ痛みが起こります。
ケガをした直後は強い痛みがありますが、病院や整骨院で治療を受けなくても数日すると痛みがおさまった経験は一度はあるのではないでしょうか?

そのとき身体は、痛めた右足に負担がかからないように足から膝の筋肉や靭帯がバランスをとるようにゆがみます。そして股関節、骨盤、背骨、そして頭へとそのゆがみは続いて起こります。ゆがんでうまくバランスがとれると症状は軽減、もしくは消失します。

この身体のゆがみのパターンについて研究したのが、アメリカのJ.ゴードン.ジンクD.O.(オステオパシー医師)です。ジンク先生は痛みの症状が起こっている身体のゆがみのパターンを分析し、ゆがみが身体のバランスをとるために起こっていることを発見しました。

人間の身体は筋肉、靭帯そして筋膜などによって全身がつながっています。この身体のつながりのおかげで身体はゆがむことができるのです。もし私たちの身体がロボットのように腕や足のパーツの組み合わせで出来ていれば、足を捻挫しても、足首がねじれるだけで、その他の骨盤や背骨がゆがむことは決して起こりません。

ゆがみはバランスを取って安定化してくれる身体の素晴らしい機能です。
ゆがむことが悪いわけではありません。身体がゆがんでバランスを取らなくてはいけない問題(原因)を見つけることが大切です。

3、身体がゆがむ原因

身体のゆがみを起こす原因になるものとしては、
・生活習慣による不良姿勢(肘枕でテレビを見る、荷物を片側で持ち続ける、横座り)
・関節の制限(背骨、骨盤、手、足など)
・内臓の制限(過去の肺炎、気管支炎、腸炎など)
・食事による内臓の制限(砂糖、乳製品、動物性蛋白(お肉類)、お酒などの取りすぎ)
・昔のケガ(交通事故によるムチウチ症、肉離れ、捻挫、打撲、脱臼、骨折、やけどなど)
・出産状況(難産、逆子、鉗子分娩、帝王切開)
・手術(虫垂炎の手術、白内障、レーシックなど)
・歯(歯列矯正、インプラント、抜歯など)
・喫煙
・不安定な靴による不良姿勢(ハイヒール、ミュール、厚底靴)
・大気汚染(黄砂、PM2.5、光化学スモッグ)
・放射能
・電磁波
などがあります。

私たちの身体は関節がうまく動かなくなったり、内臓機能が低下したり、身体の外からの色々な刺激の変化にゆがむことで適応しています。

4、ゆがみと痛みの関係

ゆがんでバランスを保っていた身体は短期間であれば負担に持ちこたえられますが、長い間負担を強いられるとやがてかばっていた部分に問題が起こり始めます。

ゆがみと痛みの関係2
足の捻挫をかばっていた膝、股関節、骨盤、腰、肩、首に今度は痛みが起こります。かばっていた部分に痛みが出る頃には、過去に捻挫したことなどほとんどの人が忘れてしまっています。
かばいきれなくなって発症した腰痛、肩こり、首の痛みは結果であって原因ではありません。痛いところに原因はあると思いがちですが、なかなか痛みが取れない場合、何か別の原因をかばって結果的に問題が起こっているということも考える必要があります。

痛みやしびれの症状が起こっている身体は家が火事になった状況と似ています。もし家(身体)が火事(不調)になり、警報器(痛みやしびれの症状)が鳴れば、誰もが火災現場(原因)を確認し、消火(治療)しようとするはずです。痛み止めで無理やり警報器を止めようとせず、まずは原因を探すことが大切です。

5、当院の痛みに対する考え

当院では、オステオパシーという解剖学、生理学を利用した医学を用いて、あなたの身体全体を検査することから始めます。
驚かれるかもしれませんが、痛みやしびれの症状のあるところに原因があることは少ないです。なぜその場所に痛みが起こるほどの負担がかかっているのか?といった身体全体のバランスをみることで、痛みのメカニズムを解き明かしていきます。

ゆがみと痛みの関係3
上記のような足の捻挫から始まった首の痛みや腰痛があれば、まずはアンバランスのきっかけとなった足首を治療し、そのあと首や腰の関節のゆがみが戻りきらなければ、そちらに施術を行います。身体のゆがみと痛みのメカニズムからあなたの身体をみれば、今まで気づかなかった自然治癒力のスイッチが見つかるはずです。


辛い症状でお悩みであれば、お気軽に相談して下さい。