オステオパシーの治療とは

オステオパシーは『哲学であり、科学であり、技術である。』と言われています。つまり哲学に裏付けられた科学的な医療体系、それがオステオパシーです。

オステオパシーでは身体の繋がりを重視して、回復を妨げている原因を探し出し治療を行います。

その結果、生理機能を正常へ導き、自然治癒力が最大限発揮できるようにするのです。

オステオパシーの始まり

オステオパシーは1874年に西洋医学の外科医師A.T.スティルによって創始された医学です。スティル医師は自分の学んだ西洋医学に満足せず自然科学の本を紐解きました。

そして人はなぜ病気になるのか?同じ病名でありながら命が助かる人と助からない人の違いは何か?ということに対して疑問を持ち、熟考した結果ある結論に至りました。

それは、『人の身体は抵抗力、防衛力を持っており、もしこの抵抗力が弱まるような身体の構造の異常が起これば、それによって生理学的な不調和をきたし、その結果として病気が起こる。』というものでした。

オステオパシーはこの身体における自然の法則を発見するところから始まりました。

オステオパシーの名前の由来

オステオパシーは、ギリシャ語の「Osteon:骨」と「Pathos:苦しむ・病気」という二つの言葉から 「Osteopathology」という言葉が生まれ、略されて「Osteopathy」となりました。

これは単に骨の病気という意味ではなく骨を含む生命体の性質を利用した治療法という意味です。この生命体には身体を構成しているすべてのものが含まれています。

オステオパシーの病気に対する考え方

“人間の身体のすべての部分が、秩序正しく機能している限り、我々の身体は完全に健康体である。この秩序が乱れたとき、結果として起こるのが病気である。秩序を乱した原因を再調整すれば病気は健康に道をゆずる。”

“すべての病気は単なる結果に過ぎない。”

オステオパシー創始者 A.T.スティル医師

スティル博士のこの言葉が、オステオパシーの病気に対する考え方を的確に表しています。

オステオパシーでは症状のみに焦点を当てて身体を診るのではなく、まずなぜそのような異常な状態になってしまったのかを診ます。そして正常な身体と比較して逸脱している異常な部位を探し出し、調整を行うのです。

オステオパシーでは病気は自然治癒力低下の影響あるいは結果としてとらえています。

悪いところを見つけ出し再調整した後は自然の力に任せる、それがオステオパスの仕事です。

オステオパス(オステオパシー実践者)の役割

オステオパスの役割は、以下の3つです。

① 異常である状態が分かるために、正常である状態を知ること。
→ これには解剖学の知識が必須です!
② そして、その異常な状態を矯正すること。
→ ここでテクニックが重要となります。
③ そのあとは自然に任せること。
→ 原因を取り去れば、後は自然治癒力によって自ら回復へと向かいます。

この役割については、オステオパシーの創始者であるスティル博士の言葉に集約されています。

“(異常を)見つけなさい、それを矯正しなさい、そして自然のあるがままに任せなさい。”

オステオパシー創始者 A.T.スティル医師

身体の繋がりについて

オステオパシーは、身体を診る上でFascia(ファシア:膜組織)と呼ばれる身体を繋げている組織を重要視しています。このFasciaは筋膜(筋肉を包む膜)と訳されますが、実際には筋肉だけではなく、皮膚、筋肉、骨、靭帯、内臓、血管、神経といった身体の全てを層のように折り重なり、途切れることなく繋げているのです。みなさんが目にしたことがあるのは鶏肉の皮と筋肉の間のFasciaではないでしょうか?鶏肉は食用に加工されている為、簡単にFasciaを引き離すことが出来ますが、実際はとても強力にそれぞれの組織・器官を繋ぎとめています。もしこの筋膜が捻じれたり、癒着などを起こしたりして動かなくなったらどうなるか考えてみて下さい。
オステオパシーには、このFascia(ファシア:膜組織)の状態を骨、関節、筋肉、内臓などの触診検査により把握し、改善させる技術があります。

繊細な臓器の調整

内臓や血管を調整するのは危険ではないか?と思う方もおられるでしょう。しかし、オステオパシーの治療は、そういった繊細な部位を力ずくで調整するわけではなく、解剖学、生理学的な考えのもと、最小限の力で調整を行います。
オステオパシーには、このような考えをもとにした無数のテクニックが存在しますが、どのテクニックを用いるにしても治療の刺激が、相手の身体に受け入れてもらえなければ効果はありません。ですから繊細な部位に対しての治療には、安全かつソフトなテクニックを選択して行います。

予防医学としてのオステオパシー

症状を自覚する状態になるまでに、身体は必ず異常を知らせる警笛を鳴らします。その警笛とは皮膚の異常体の痛み、あるいは可動域の減少です。
例えば背骨に何か問題があるとその関節周辺の皮膚に赤い発疹が出たり、その部分を押されると痛みがあったり、その背骨の関節の動きが悪くなったりします。
オステオパシーでは、このような身体の警笛にも注意を払っているので、予防医学としても役立ちます。

オステオパシーのテクニック

下記テクニックはオステオパシーの原理・原則に基づいて考案されたものですが、それぞれのテクニックには持ち味があります。テクニックは大きく分けると、制限のある方向に動かす直接法と制限のない方向へ動かす間接法があります。たとえば関節を矯正する場合、直接法のひとつである HVLA(高速低振幅法:瞬間圧を加えるテクニック)は、骨格がしっかりとした成人男性に対しては向いていますが老人や小児には不向きです。
そういう方には、ソフトな間接法のテクニックを使って関節を矯正 します。ですから、同じ関節を矯正するという場合においても、人によって使用するテクニックは異なります。
当院では、患者さんの状態とそれぞれのテクニックの持ち味を考え、その人の状態に合った治療を行います。

HVLA(高速低振幅法)

関節の位置が異常を起こしていたら、正常な位置に戻るように瞬間圧を加え矯正を行います。(直接法)

筋肉エネルギーテクニック

筋肉の収縮力を利用し、関節や筋肉などの制限を治療します。(直接法)

筋膜リリース

皮膚の下にある身体を包む線維性の膜(筋膜)の緊張を緩和させるテクニックです。

内臓マニピュレーション

内臓を包む膜組織の緊張をわずかな力で刺激し、身体の反射反応を使って解放させます。

頭蓋オステオパシー

オステオパシー最高峰の技術で、頭蓋骨の動きを正確に検査し、調整を行います。

リンパテクニック

浮腫を起こしている場合などでリンパ液の吸収を促進するように働きかけます。

ストレイン&カウンターストレインテクニック

圧痛点(押すと痛みのある点)を指標に最も痛みの出ない安楽姿勢に誘導し、神経反射を利用して解放に導きます。(間接法)

アンワインディング

制限部位に負荷をかけ、緊張が解ける身体の動きを誘発し、その動きをサポートすることで解放へと導きます。

GOT(ジェネラル・オステオパシック・トリートメント)

オステオパシーの伝統的な手法で心地よいリズミカルな刺激を加え全身の調整を行っていきます。

世界のオステオパシーの現状

アメリカでは、D.O.(Doctor of Osteopathic Medicine)と呼ばれる第一職業学位(First professional degree)・称号を有し、西洋医学医師(M.D.)と同様に正規の医師です。アメリカでは西洋医学の医師と同様に投薬・手術など全ての医療行為が認められています。イギリス、フランスなどのヨーロッパでは、オステオパシーは国家資格として認められており、妊婦の出産や子供の発育などの補助にも貢献しています。またプロスポーツ選手の所属する多くのクラブチームにはオステオパスが帯同しています。このようにオステオパシーは欧米で世間一般に広く受け入れられています。

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